グローブ着用について

最近、ヨーロッパのプロレースを観ていると、グローブをつけずに素手(ノーグローブ)でハンドルを握って走る選手が増えています。ダイレクトな操作感やそのルックスに憧れて、同じように素手で公道を走り始めるアマチュアサイクリストの方も少なくありません。
しかしながら、明確に申し上げます。
公道において、ノーグローブで走ることは非常に危険です。
ヘルメットを被るのと同じくらい、ロードバイクにおいて「グローブをはめること」は命綱です。今回は、流行の裏に隠されたリアルな危険性と、大人が趣味として自転車と対峙するための「本当の安全意識」、そして私たちが若い世代に示すべき「格好良さ」についてお話しします。
【人は、転倒した瞬間に「手」を出します】
どんなに運動神経が良い人でも、自転車の技術が高い人でも、転倒するその瞬間、人間は反射的に「手」を突き出して身を守ろうとします。これは脳が生命を維持するために行う、絶対に抗えない防御反応です。
もし、時速30km以上で走っている最中、アスファルトの上に「素手」を突き出したらどうなるでしょうか。
摩擦熱と衝撃で、手のひらの皮膚は一瞬で削り取られます。アスファルトの細かい破片やゴミが肉に深く食い込みます。想像するだけで恐ろしいはずです。
【手のひらの負傷は、「日常生活」をも奪う】
手のひらをひどく怪我してしまうと、当然その日のライドはそこで終わりです。
しかも、更なる困難も待ち受けて居ます。
顔を洗うことも、お風呂に入ることもできない
スマホを操作することも、パソコンのキーボードを叩くこともできない
仕事の書類を書くことも、食事をすることすらままならない
その他、普通に出来て居たことがままならなくなります
手は、人間が社会生活を送る上で最も頻繁に使う部位です。たった一回の転倒、たった一枚のグローブを惜しんだばかりに、その後の仕事や日常生活のすべてに甚大な支障をきたすことになります。私たちはプロレーサーのように、落車してもすぐにチームドクターが駆けつけて24時間体制で治療してくれる環境にはいないのです。
【ロードバイクは「憧れられる存在」でありたい】
プロがノーグローブで走るのは、彼らが「特別に用意された環境下」を走り、落車のリスクを極限まで計算して走る「仕事」だからです。それをそのまま公道に持ち込むのは、本当のプロ意識ではありません。
私たちが乗るロードバイクは、美しく、スピード感があり、誰もが一度は「乗ってみたい」と視線を送る【憧れられる存在】であるべきだと私は考えています。
特に、これからこの世界に入ってくる若い世代や、街で見かける子どもたちにとって、大人のサイクリストの姿はダイレクトに影響を与えます。
「速ければ、何をしてもいい」 「プロの真似をしてもいい」
そんな間違った価値観ではなく、
「上級者ほど、誰よりも安全に配慮し、スマートに乗っている」という姿を見せることこそが、大人のサイクリストの本当の品格であり、若年層への最高のアピールになるはずです。
自分の身体を守り、自転車の所作の一つとして是非ともグローブの着用をお願いします。
そうした心構えを持って初めて、私たちは自転車と対当に対峙していると考えます。

指先までを保護する夏物の指有りグローブもご用意があります。
日焼け対策としても有効ですので、是非ご相談下さい。




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